Photoshopを使用して、砂浜に文字を書いたような表現をする方法を紹介します。レイヤースタイルを用いた簡単な作業で作成することができますので、文字の加工テクニックの1つとして覚えておくのも良いでしょう。
作成手順
まずは、砂となるレイヤーを用意します。実際の砂の写真を用いても良いですし、適当に砂っぽいテクスチャを使うのでも構いません。今回は、ノイズを加えて砂浜っぽくしています。
【フィルター】→【ノイズ】→【ノイズを加える】でウィンドウを開き、ノイズの量を100%ぐらいに設定。
文字を配置
適当な文字を配置したら、描画モードを「ソフトライト」にします。
レイヤースタイルを適用
文字レイヤーにレイヤースタイルをいくつか適用していきます。
シャドウ(内側)
「描画モード:乗算」「色:#000000」「不透明度:40%」「角度:180度」「距離:25px」「チョーク:0%」「サイズ:65px」包括光源チェック外す「ノイズ:0」
ベベルとエンボス
「スタイル:ベベル(内側)」「テクニック:シゼルハード」「深さ:60%」「方向:下へ」「サイズ:50px」「ソフト:16px」「角度:120度」「ハイライトのモード:スクリーン 白 45%」「シャドウのモード:乗算 黒 45%」「輪郭:ガウス 50%」
これで砂文字の完成でも良いと思いますが、指で書いたときにできる砂の削れた感じを足してみます。
砂の削れ感を出す
まずは、1番上に新規レイヤーを作成します。テキストレイヤーのサムネイルをCtrl+クリックで選択範囲を作成します。そのまま、選択ツールに切り替えて、カンバス上で右クリックをし、「境界線を描く」を選択します。そして、「幅:5px」「位置:外側」にしてOKを押します。
もしくは、ブラシを使って境界線を作ることもできます。その場合はまず、ブラシツールに切り替えてブラシウィンドウを開きます。
メニューから【ウィンドウ】→【ブラシ】もしくはF5を押すと開きます。
ブラシ先端のシェイプで間隔を20%程度に設定したら、描画色を黒にしてお好みのブラシサイズで文字の輪郭をなぞっていきます。
ブラシの方が手書き感が出せるので、好きな方で作成してください。
次に境界線を描いたレイヤーのサムネイルをCtrl+クリックで選択範囲を作成します。そして、そのまま砂レイヤーを選択して複製します。
メニューから【レイヤー】→【新規】→【選択範囲をコピーしたレイヤー】もしくは「Ctrl+J」で複製できます。
複製したレイヤーを1番上に移動させ、輪郭を作ったレイヤーは非表示にします。続いて、複製したレイヤーにレイヤースタイルをかけていきます。
ベベルとエンボス
「スタイル:ベベル(内側)」「テクニック:滑らかに」「深さ:75%」「方向:上へ」「サイズ:35px」「ソフト:0px」「ハイライトのモード:ソフトライト 45%」「シャドウのモード:カラー比較(暗) 50%」
色はハイライトの方は明るめの茶系、シャドウの方は暗めの茶系を設定します。
そして、「輪郭:ガウス 36%」「テクスチャ:比率170% 深さ51% パターンを土」にします。
これで、削れた砂の感じが出せました。
以上が、Photoshopを使って砂の文字を表現する方法となります。