Photoshopを使って人物画像を切り抜く方法を紹介します。切り抜き方はいくつかありますが、今回は消しゴムツールを使用して切り抜く方法と、チャンネルを使用して切り抜く方法を紹介します。

消しゴムツールで切り抜く

まずは、大まかに髪の毛以外の選択範囲を作成します。選択範囲の作り方はペンツールを使ってパス抜きをしてもいいですし、クイック選択ツールで選択を作っても構いません。お好きな方法で選択範囲を作成してください。

選択範囲の作成

クイック選択ツールを使って選択範囲を作成した場合、1回でうまく選択できないときもあります。その場合はクイックマスクモードを使って選択しきれなかった部分を選択していきます。ブラシツールを使って白色で塗りつぶしていくと選択範囲を作れます。黒色で塗りつぶすと、選択範囲から外すことができます。
(クイックマスクモードはキーボードの「Q」で編集画面に切り替わります)

クイックマスクモードで編集

選択範囲を作成し終わったら、クイックマスクモードを終了して、選択範囲を反転させます。(Ctrl + Shift + Iで反転することができます)
そうしたら、消しゴムツールの中にある「背景消しゴムツール」を使って余計な箇所を消していきます。背景消しゴムツールを持ったら、制限「隣接されていない」を選択し、許容値を設定して消していけば完成です。許容値は状況にもよりますが、50%以下の数値で作業したほうが比較的きれいにできるかと思います。

切り抜きの完成

チャンネルを使って切り抜く

まずは、先程と同じように大まかに髪の毛以外の選択範囲を作成します。

選択範囲の作成

一旦、この選択範囲は保存をしておきます。
【選択範囲】→【選択範囲を保存】
次にチャンネルを使って髪の毛の部分を選択していきます。チャンネルウインドウを開くと「レッド」「グリーン」「ブルー」のチャンネルがあるので、一番コントラストが強いチャンネルを使用します。使用するチャンネルが決まったらチャンネルをコピーします。そして、レベル補正を使ってさらにコントラストを強くさせます。
【レイヤー】→【色調補正】→【レベル補正】(もしくはCtrl + L)
程よく調整したら、階調を反転させます。
【レイヤー】→【色調補正】→【階調の反転】(もしくはCtrl + I)

髪の毛部分の選択範囲を作成

これで髪の毛部分の選択範囲を作成できました。そうしたら、先に作った髪の毛以外の選択範囲と結合させます。チャンネルウインドウに保存した選択範囲があるので、それを選択した状態で「チャンネルを選択範囲として読み込む」ボタンをクリックします。続けて髪の毛部分のチャンネルを選択してShiftキーを押しながら「チャンネルを選択範囲として読み込む」ボタンをクリックします。これで1つの選択範囲ができました。

選択範囲の結合

あとは、レイヤーウインドウに戻ってレイヤーマスクをかけてあげれば完成です。

切り抜きの完成

チャンネルを利用して切り抜く場合は、コントラストがはっきりしている画像でないとあまりうまく切り抜くことができない場合もあります。

他にも切り抜く方法はいくつもありますので、いろいろ試してみて自分のやりやすい方法を見つけてください。

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