Photoshopを使って、写真を水彩画で描いたような質感を出す方法を紹介します。使用する主な機能はフィルター機能と仕上げにブラシツールや色調補正を使って質感を調整していきます。
水彩画のような加工(その1)
まずは、元となる写真を用意します。
水彩画を適用
【フィルタ】→【アーティスティック】→【水彩画】
値はそれぞれ、「ブラシの細かさ:14」「シャドウの濃さ:0」「テクスチャ:1」で設定します。
これだけでも水彩画っぽい感じに仕上がります。今度はもう少し手を加えて違った雰囲気にしてみます。
水彩画のような加工(その2)
元となる写真を用意したら、レイヤーを複製します。新規レイヤーアイコンにドラッグするか、「Ctrl+J」でコピーできます。
アンシャープマスクを適用
コピーしたレイヤーにアンシャープマスクをかけます。
【フィルター】→【シャープ】→【アンシャープマスク】で開き、「量:200%」「半径:8.0pixel」「しきい値:0」で設定します。
値はそれぞれ、画像の様子を見ながら調整してください。
輪郭検出を適用
元画像をもう一度コピーして、1番上に持っていきます。このレイヤーに対して輪郭検出をかけます。
【フィルター】→【表現手法】→【輪郭検出】
そして、描画モードをオーバーレイにして、不透明度を30~50%に設定します。
これで完成でも良いですが、あとはお好みで色調を調整したり、ブラシツールを使って質感を調整しても良いかもしれません。
質感の調整
まず、調整レイヤーからレベル補正を選択して、中間色を少し下げます。(真ん中のスライドを左に動かすと下がります)
そして、色相・彩度を選択して、彩度を少し上げます。
これで完成ですが、場合によってはブラシで擦って質感を調整します。その場合はブラシツールを持って、描画色を黒色にして不透明度を40~50%で設定します。様子を見ながらところどころ塗りつぶしてください。
水彩画のような加工(その3)
今度は、先程とは少し質感を変えて、もう少し滑らかな感じに仕上げる加工方法です。
まずは、先程と同じように元画像を用意してレイヤーを複製します。
ぼかしを適用
複製したレイヤーに対して、ぼかしをかけます。
【フィルター】→【ぼかし】→【ぼかし(詳細)】で開き、「半径:15.0」「しきい値:20」で設定します。
値は、画像の様子を見ながら調節してください。
階調の反転を適用
ぼかしをかけたレイヤーをコピーして、階調の反転を適用します。
【イメージ】→【色調補正】→【階調の反転】または、「Ctrl+I」で反転できます。
階調の反転をしたら、描画モードを「覆い焼きカラー」に変更します。素材によっては、真っ白になる場合もありますが大丈夫です。
ブラシをかける
ブラシツールを選択したら、描画色を黒色にして不透明度を40~50%に設定して塗りつぶしていきます。
これで、先程よりも滑らかな質感に仕上げることができました。
輪郭をうっすらつけたい場合
元画像のレイヤーを複製して、1番上に持っていきます。そして、エッジの光彩をかけます。
【フィルター】→【表現手法】→【エッジの光彩】
値は、滑らかさを最大にして、「エッジの幅」と「エッジの明るさ」は様子を見ながら調整してください。ここでは、「エッジの幅:2」、「エッジの明るさ:3」、「滑らかさ:15」で設定してあります。
エッジの光彩をかけたら、階調の反転を適用します。
最後に、描画モードを乗算に変更して不透明度を下げれば完成です。
お好みでブラシでところどころ擦って調整するのも良いかもしれません。
以上が、Photoshopを使って写真を水彩画のような質感に加工する方法となります。